みなさんはビワイチとかチタイチという言葉を聞いたことがありますか。自転車愛好家のあいだでよく使われる言葉で、「ビワイチ」は琵琶湖を一周、「チタイチ」は知多半島を一周することを指します。私もビワイチやチタイチはもちろんですが、宮古島一周や富士山一周など色々なところを自転車で走ってきました。しかし淡路島はまだ走ったことがなく、2025年10月の連休を利用してチャレンジしてきました。
スタートは淡路島の北端。島の外周を時計回りにぐるっと走るルートです。地図で見ると平たく見える淡路島ですが、海辺を離れるとすぐ山。海沿いを走ると左手に海、右手に山という景色がずっと続きます。単調なようでいて、これがまた飽きないのです。
この日はあいにく沖合を台風23号が通過中で、天気は曇り一時雨でした。雨の予想はしていたのでレインコートを携帯していき、雨足が強まるときにはそれを着て走りました。洲本温泉の辺りには立派な旅館が立ち並び、さすが名高い温泉地と感心。そこを抜けると道は海岸線から山道へ。ここからがヒルクライム好きにはうれしいポイントです。淡路島の南部は海岸線道路ばかりでなく、何ケ所も山に入っていくコース取りになっています。
4㎞ほど登ると峠を越え、再び海沿いの道へ。12㎞ほど海沿いの道を波しぶきをかぶりそうになりながら走りました。この辺も海岸道路のすぐ右手に山が迫っていて、自動販売機も民家もありません。予想はしていたので、サイクルボトルに洲本温泉でしっかり給水しておきました。海岸道路のあとは再び山道に入りヒルクライムを繰り返し、途中で昼食をとり南端にある鳴門海峡大橋に到着。ここがアワイチの折り返し地点です。小休憩のあと島の西海岸を北上し出発した地点に向かいます。
そろそろエネルギー切れになる心配があるので、コンビニでおやつを購入して食べようと思ったのですが、コンビニが全然ない。結局スタートから100㎞ほど走ったところでようやくコンビニを見つけ、おやつを補充しました。
西海岸の県道31号線は「サンセットロード」と呼ばれる夕日の名所。台風も通過したのか、その頃から太陽が顔をのぞかせるようになり、その名の通り美しい夕日を見ることができました。
残り10㎞のあたりからすっかり暗くなってしまいましたが、夜道は通勤で走りなれていますので問題なし。夜の海をいく観光船やライトアップされた明石海峡大橋を眺めながら宿に戻りました。
トータル152㎞で獲得標高1259m、消費カロリーは4018kカロリー。久しぶりに4000kカロリーを超え、達成感のあるライドになりました。最後まで気持ちよく走れたのは、暑さが落ち着いた季節と曇り空のおかげだったと思います。
次は自転車で名古屋から敦賀までの往復を走ってみたいと思っていますが、信号が多そうで、ちょっと悩ましいところです。
アワイチのコースを写真と図で紹介しているサイト