皮膚科
肌の病気を診療するのが皮膚科です。50歳以上を対象とした帯状疱疹ワクチンも行っています。
こんな症状はありませんか?
- 頭がかゆくて困る
- 目の周りがカサカサして皮がめくれる
- 目の周りが赤くなり困る
- 顔面がかゆくなる
- ニキビで悩んでいる
- 首がかゆくなる
- 指先の皮がめくれる
- あかぎれが辛い
- 手足体にかゆい発疹が出る
- 陰部や足の付け根が無性にかゆい
- 足の脛がかゆくてガサガサになる
- 足の爪が厚くなり水虫ではないか心配だ
- 足の裏や指の間の皮がめくれる
- かゆい発疹が出没し悩んでいる
- 蕁麻疹ではないか悩んでいる
- 痛みを伴う発疹が急に現れた
上記のような症状があれば、お早めにご相談ください。
気をつけておきたい皮膚科の疾患
じんましん
大変多くの方が悩んでおられますのが蕁麻疹(じんましん)です。痒みを伴ったピンク色の発疹が突然出現します。蚊に刺されたようなふくらみを伴っていることもあります。
じんましんの原因は肥満細胞という成分が不安定になりヒスタミンが放出され、それに反応して痒みを伴った発疹が出現したものです。原因として食物アレルギーは有名ですが原因の数%を占めているにすぎません。ほかに寒さ、圧迫、風邪などへの罹患、疲労なども肥満細胞の不安定さを招きじんましんを発生させます。
取り除くことができる原因があればそれを遠ざける事が大切ですが、原因不明なことが多く肥満細胞を安定化させるお薬をご処方いたします。いわゆる抗アレルギー薬です。抗アレルギー薬は副作用も少なく安全に服用していただくことができます。
湿疹
様々な原因で皮膚そのものに炎症が起きるのが湿疹です。大小不同の細かい凹凸(ざらざら感)をともなった発疹で、初期のうちはピンク色、しばらくして表面がかさかさし、治ってくると薄茶色になり元の肌に戻っていきます。原因となるのは汗、涙、こすれ、体についた付着物、尿、便など多岐にわたります。
治療は炎症をとるステロイド軟膏を塗布します。痒みが強い場合は痒み止めも内服していただきます。
自家感作性皮膚炎
湿疹が治らずに続いている内に、同様の湿疹が関係ない箇所に発生する発疹です。身体のあちこちに初発部位と同じような発疹が徐々に広がっていきます。
治療は湿疹と同様です。
あせも
汗が原因で生じた湿疹が「あせも」、尿や便が原因で生じた湿疹が「オムツかぶれ」、頭皮などに脂が原因で生じた湿疹が「脂漏性湿疹」となります。
帯状疱疹
子供のころに罹患した水疱瘡ウィルスは長く身体の中に潜んでいます。免疫力が弱ったときに再発してきたのが帯状疱疹(たいじょうほうしん)です。身体の一部分に強い痛みを伴った粒々とした発疹が帯(おび)のような広がりをもって出現するので帯状疱疹(帯状に広がる発疹という意味)と命名されています。
水疱瘡ウィルスに対する治療薬を処方し、痛みには鎮痛剤を出します。50歳以上の方には半額公費補助のある予防接種があります。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎ほど説明や対応がむつかしい疾患はありません。卵など原因となる食物が明らかであっても除去してしまうのではなく、悪化をおこさないほどの少量を食べていただいたり、逆にしばらくは食べるのを中止していただいたり、ご対応は各自さまざまになります。
ホコリやダニが原因であれば家の掃除が大切ですがこれを消し去ることはできません。原因物質への対応を徹底するのは非常にストレスでもあります。実行可能な範囲で対応することとし、起きてしまっている皮膚症状を外用薬や内服薬をうまく使いながら抑えていくことが現実的な対応になります。
ニキビ
身体の表面にある皮膚の脂を分泌する場所(皮脂腺)で、ニキビ菌が繁殖し化膿してしまうのがニキビです。特に10代から20代に多く顔や胸や背中を中心に発生します。潰してしまうと瘢痕が残ることがあります。ニキビは潰さずに洗顔などをして脂を洗い流すようにしましょう。
治療にはニキビ菌を殺菌する内服薬や外用薬も使用します。
日光皮膚炎(日焼け)
直射日光を長時間浴びたために生じた皮膚炎が日光皮膚炎です。一般的な対応として冷水で冷やす(火傷と同じです)ことが推奨されますが、著明な場合は躊躇せずご受診ください。
皮膚が炎症を起こしていますので、ステロイド軟膏で炎症を抑えます。
あかぎれ
寒い季節は皮膚表面を保護する脂(皮脂)の成分の分泌が減ってしまいます。皮脂は過剰であると「かぶれ」を、足りないと皮膚の保護ができず皮膚表面に直線状に亀裂を生じ「あかぎれ」を生じます。
使用頻度が高く(親指や人差し指)張力が強くかかりやすい箇所(指の角)にできやすく、亀裂になった皮膚が盛り上がってくるまで保護することが治す秘訣です。
冷たい水などで指先を冷やさないようにし、あかぎれ保護バン®やキズパワーパッド®などで保護をしましょう。来院された場合は、手荒れに効く軟膏を処方し、あかぎれを保護する処置を行っております。
乾燥肌
皮脂は皮膚内部の水分を蒸発させない役割もしています。寒い季節になり皮脂の分泌が低下すると肌を潤わせていた水分の維持が困難となり、うぶ毛の毛根部を残し地盤低下したのが乾燥肌です。
見た目は「鳥肌状」とか「サメ肌状」と呼ばれます。乾燥にともなって痒みを生じることもあり、治療せずにいると湿疹に発展することもあります。
治療は保湿剤やかゆみ止め内服薬の適切な使用になります。