呼吸器科
気管支から肺の病気をみるのが呼吸器科です。大人のインフルエンザ予防接種や肺炎の予防接種も行っています。
こんな症状はありませんか?
- 咳が止まりにくい
- 痰がからむ
- 息苦しい
- 健康診断でレントゲンに異常を言われた
- 健康診断で肺機能検査に異常を言われた
- タバコをやめたくても止められない
- 微熱が続いて結核が心配だ
- 睡眠中の呼吸停止やイビキが気になる
上記のような症状があれば、お早めにご相談ください。
気をつけておきたい呼吸器科の疾患
気管支喘息(きかんしぜんそく)
アレルギーや風邪などの感染症が引き金となり気管支に炎症がおき、空気の通り道である気管支の中が狭くなり息苦しくなったり咳や痰がでたりする病気です。夜間や早朝に悪化し日中は改善するなど日内変動が特徴です。
アレルギーが原因である場合お部屋のお掃除などで改善する事があります。治療は気管支の炎症を改善する吸入薬が中心となります。
慢性閉そく性肺疾患(COPD)
長年の喫煙が原因で気管支や肺に慢性炎症を繰り返し、気管支が狭くなり元に戻りにくい状態になったのが慢性閉そく性肺疾患です。症状は運動をしたあとの息切れの改善が悪いのが特徴で、そのほか慢性の咳や痰があります。
健康診断で肺機能検査に異常を指摘されただけで受診される方もみえますが、とてもよいことです。根本的治療は禁煙、タバコをやめることで、さらに吸入治療薬を使用します。
慢性咳嗽(まんせいがいそう)
咳が出てなかなか治らない状態のうち発症3週間以内のものを急性咳嗽、3週間以上のものを遷延性咳嗽、8週間以上続く場合を慢性咳嗽と呼びます。
急性咳嗽には風邪などの後遺症(感染後咳嗽)や以下の遷延性・慢性咳嗽の初期が多く、遷延性・慢性咳嗽には感染後咳嗽、咳喘息、アトピー咳嗽、胃食道逆流、後鼻漏症候群、間質性肺炎、百日咳、心因性習慣性咳嗽、ACE阻害薬の副反応、副鼻腔気管支症候群、慢性気管支炎などが見られます。
胸部レントゲン写真によりほかの肺疾患がないことを確認し、治療薬を投与します。
インフルエンザ
重症の風邪の代表がインフルエンザです。寒い時期に流行するインフルエンザウィルスをもった患者さんが咳やクシャミをした時に飛び出す「飛沫」が体に侵入することが原因で発症します。これは新型コロナウィルス(COVID-19)も同じです。
インフルエンザにかかると一部の方は重症化し肺炎を起こしたり、目に見えて発熱や咳は出ないのに脳梗塞や心筋梗塞を起こす引き金になると言われています。
予防にはワクチン接種が重要です。また迅速診断検査で確定することもできますし、タミフルやイナビルのような特効薬もあります。
睡眠時無呼吸症候群
深い眠りについたとき、無意識のうちにノドの奥の柔らかい部分が空気の通り道をふさいでしまうことがあります。狭くなった気道を無理に空気が通るときイビキが発生したり、完全にふさいでしまうと空気が通れなくなり無呼吸を生じます。
呼吸がとまると胸腔内圧が上り身体にとって非常に負担になり、高血圧やコントロール不良の糖尿病のもとになったりします。また無呼吸のままでは窒息してしまいますので、本人が気が付かない程度に覚醒し(目が覚める)空気の通り道の閉塞を解除するのですが、睡眠が浅くなるために翌日の眠気を生じ居眠り運転や仕事の効率低下の原因になります。
無呼吸にご本人が気が付くことは難しいのですが、イビキや無呼吸をご家族などにご指摘を受けた場合は、当院で夜間無呼吸モニター検査による診断をお受けください。診断基準を満たした場合には鼻マスク呼吸器による治療(CPAP)を行っております。