空腹は健康の味方 - 院長ブログ

2021年12月10日医療について

「健康のために朝ご飯をきちんと食べましょう」とは子供のころからよく聞かされたフレーズですが、頭ごなしに信じることもできないようです。

糖尿病の食事療法では、一日3食できるだけ同じカロリーで均等に食べることが、インスリンを分泌するすい臓に負担をかけないために大切であると言われています。ところが近年老化を予防するために、傷んだ細胞を修復する長寿遺伝子を作動させるために

1.空腹
2.運動
3.寒冷

などが重要であることが分かってきました。いっぽう

1.肥満
2.快適な環境にい続ける
3.動物性たんぱく質の摂取
4.満腹

などは長寿遺伝子を働かなくても良いと油断させてしまい、働きを邪魔することが分かってきました。

1.肥満が良くないのは理解しやすいのですが、2や3や4は意外でした。トレーニングをしたあとのアミノ酸(BACCなど)や動物性たんぱく質の摂取は、長寿遺伝子の面からは逆効果になってしまうようです。2021年の売れ筋商品にプロテインが入ったそうですが、ミルクなど動物性材料由来のプロテインではなく、大豆など植物性材料で作られたプロテインを選択した方が健康長寿の点からは良いようです。

空腹を恐れて食べ過ぎていませんか?
空腹を感じたらすぐに食べ物を口にしていませんか?

空腹を感じたら老化を予防する長寿遺伝子のスイッチがはいったときです。長寿遺伝子を働かせるために、あえて空腹でいる時間を長くとるようにしてください。満腹になるまで食べ過ぎないように気を付けましょう。

参考 デビット A シンクレア著「老いなき世界」