りんご病(伝染性紅斑)ってどんな病気? - 院長ブログ

2025年5月28日医療について

今年に入って、りんご病(伝染性紅斑・ でんせんせいこうはん)の発症が過去最多ペースとの報道があり、心配されている方も多いかもしれません。そこで今回は、りんご病とはどんな病気なのか、登園・登校はどうすればいいのかなど、気になるポイントをわかりやすくまとめてみました。

・主な症状は?

りんご病の特徴は、何といっても赤くなったほっぺた。まるでりんごのように真っ赤になることから、この名前がつきました。

ほっぺが赤くなる前に、軽い風邪のような症状(発熱・だるさ・鼻水など)が出ることもあります。数日後に、両ほほや腕、足などにレース模様のような赤い発疹が出てきます。発疹はかゆみを伴うこともありますが、しばらくすると自然に消えていきます。発疹の程度には個人差があり、ほとんど分からない人も多いです。

・どうやってうつるの?

原因は「ヒトパルボウイルスB19」というウイルスで、咳やくしゃみなどの飛沫でうつります。ただし、発疹が出るころには感染力はほとんどなくなっているといわれています。

・登園・登校はしてもいいの?

はい、発疹が出た時点では、すでに人にうつす心配はほとんどありません。そのため、元気で熱がなければ登園・登校はOKです。

ただし、発熱や倦怠感が強いときは無理をせずお休みしましょう。また妊婦さんが感染すると、まれに赤ちゃんに影響することがありますので、妊婦さんに近づかないようにしましょう。

・おうちの方へ

りんご病は、自然に治る病気です。とくに特別な治療は必要ないことがほとんどですが、見た目が少しびっくりすることもあるので、心配なときはいつでもご相談くださいね。