胸が苦しい…どうすればいい? ― 放っておくと危険なサインとは ― - 院長ブログ

2025年5月21日医療について


1. はじめに:不安になる「胸の苦しさ」

・胸の痛み・圧迫感・息苦しさは、心臓や肺など命にかかわる臓器のサインかも
しれません。
・「様子を見る」で済む場合もあります、迷ったときは早めの受診が安心です。

2. 考えられる疾患

・心筋梗塞・狭心症 【特徴的症状】締めつけるような痛み、冷や汗、左肩や顎への放散痛 【受診の目安】すぐ救急要請

・肺塞栓症 【特徴的症状】急な息切れ、胸の痛み、足のむくみ 【受診の目安】すぐ受診

・気胸 【特徴的症状】若い男性に多い、片側の鋭い痛み、呼吸困難 【受診の目安】早めの受診

・逆流性食道炎【特徴的症状】食後や夜間の胸やけや鈍い痛み 【受診の目安】クリニックで相談可

・筋肉痛・肋間神経痛 【特徴的症状】特定の姿勢・動作で痛む、数日で改善 【受診の目安】    自宅で経過観察可 心配なら受診

・パニック障害 【特徴的症状】空気が薄くて吸いきれず苦しくなる 【受診の目安】自宅で経過観察可 心配なら早めの受診

3. こんなときはすぐに救急へ

胸の苦しさに加えて以下の症状がある場合は、迷わず119番
・冷や汗をかく
・吐き気・嘔吐
・呼吸ができないほどの息切れ
・意識がぼんやりする
・左肩・顎・背中に痛みが広がる

4. 受診のタイミングに迷ったら

・軽い症状でも、繰り返す・長引く・不安な場合は、当院にご相談ください。
・高血圧・糖尿病・喫煙・家族歴のある方は、リスクが高いため早めの受診をお
すすめします。

5. 最後に:院長からのひとこと

胸の痛みは、「まだ大丈夫」と思っても急に悪化することがあります。どうぞ「念のため」でもご相談ください。当院では必要に応じて心電図や血液検査やレントゲン検査も行っています。