熱中症に気を付けましょう - 院長ブログ

2024年7月05日医療について

急に暑くなってまいりました。このような時期に多いのが熱中症です。身体がまだ暑さに慣れていないため、暑さに必要以上に反応し過剰に汗をかき、塩分や水分が失われ熱中症になってしまいます。

特に高齢者は若い人に比べて喉の渇きを感じにくく、水分補給の必要性に気が付きにくいため、熱中症になりやすいので注意が必要です。ちなみに筋肉は水分を貯留しておく役目をしていますが、高齢者では筋肉量が少ないことも熱中症になりやすい原因となります。

小さなお子さんも大人に比べて新陳代謝が活発で水分を消費しやすいので脱水を起こしやすいです。また喉が渇いたと言えなかったり、物事に夢中になっているうちに水分摂取を忘れてしまったりすることも一因となり、大人が気を付けてあげなくてはいけません。

対策として大切なのは、熱中症をおこしかねない環境に身をさらす時は、脱水を感じる前に早め早めに水分補給をこまめに繰り返すことです。おすすめなのは適切に塩分と糖分が配合されて吸収が早いOS1などの経口補液製剤です。また汗をかいたらすぐ乾燥するような服装も大切です。汗が乾燥するときに体温が下がるからです。上着はあえてぶかぶかで風通しの良いものを選んだり、パンツも太ももの部分がぶかぶかのサイズの半ズボンをはいたりするのが、見た目は悪いかもしれませんが、熱中症予防には有用だと思います。