さて、私も時々お昼に外食をするのですが、理想的な栄養バランスの食事を提供するお店を見つけるのには本当に苦労します。といいますのは、多くの和定食には必ずと言っていいほど揚げ物が付いているからです。揚げ物と言うのは脂を使った調理法で作られたおかずのことで、豚カツやコロッケ、から揚げ、てんぷらなどを指します。揚げ物が入ることで、脂質の摂取量が一気に増えてしまいます。
しかし現実としては、理想を目指して完璧な食生活をする事は、食事を管理してくれる人が近くにいない限りとても無理です。ではどうすれば良いかと言う事ですが、「できるだけ体に良くないものは避ける」と言う範囲内でやっていくしかないっていうのが現実だと思います。
お昼ご飯を食べに外食した折に、できるだけ揚げ物の入ったものや脂で調理されたものは避けましょう。ところがそうした定食類はほとんどと言って見つけることができません。その理由は…
揚げ物はおいしいのでそれを入れないと売れないからです。外食屋さんはもちろん我々の健康のことも考えてはいるのでしょうが、とにかく売り上げが上がらなければお仕事にはなりません。競争が激しい世界で生き残るためには、私たちの食べたい思考に合わせざるを得ないことは本当によくわかります。私たち自身が知識を生かして食事を選ぶ工夫をするしかないのだろうと思います。
理想的な食事と言えば、ご飯、魚料理と植物性タンパク(大豆や納豆)、緑黄色野菜のサラダ(ドレッシングは最小限)、そして空腹をきたさないようにするためにブラックコーヒー。コーヒーは胃の動きをゆっくりにし、空腹感をきたしにくいようにする作用があります。それと同時に、摂取量が多いほど糖尿病やがん抑制効果があることが、長年の疫学研究でわかっています。
しかしこれに近づくためには、強い意志をもって食事を選ぶことが大切ですが、自分で作らないととても無理ですね。
アンチエイジングと食事(2) - 院長ブログ
2024年6月18日医療について