今月購入したアンチエイジングに関する特集を組んだ雑誌を読んでいます。どんな食事が体に良いのか良くないのかを読んでいて、非常に賛同するわけですが、実はこのような知識は私が医師になったときには、すでに医療者の間では充分普及していました。それが40年経った今も同じように語り継がれていると言うのは、科学的に解明された事と言うのはやはり変わらないんだなぁと実感しています。
新鮮な(あまり加熱処理をしていないという意味)緑黄色野菜や、魚(脂を使った調理方ではない)が体に良いと言うのは充分理解できるところでした。改めて感じたのは日本が世界に冠たる長寿国であるのは、普段から食している和食がまさにこうしたものを材料にしているからではないかと言うことです。
ベトナム戦争があった時代、若いアメリカ兵士が戦死した後、解剖を受けると20代であるにもかかわらず、心臓の血管に著しい動脈硬化病巣があることが報告され、食生活と疾病について研究が進みました。その結果、炭水化物60%、タンパク質15から20%、脂質20から25%、塩分摂取量は1日6グラム以下と言う食事が最も寿命を長くするバランスだということがわかりました。そして、そのバランスに最も近かったのが和食だったのです。
ただし、和食にも欠点があります。それは塩分が多すぎるという事です。和食は非常にバランスが良いのですが、醬油や味噌、漬物、そしてインスタント食品など塩分の多い食品の使用はできるだけ控えましょう。
アンチエイジングと食事(1) - 院長ブログ
2024年5月31日医療について