慢性便秘は、多くの方が悩む一般的な症状ですが、放置することで健康に深刻な影響を及ぼす可能性があることをご存じでしょうか?最近の研究では、慢性便秘が死亡リスクを高める要因のひとつとして注目されています。
慢性便秘が引き起こす健康リスク
便秘が長期間続くと、以下のようなリスクが高まることが報告されています
• 心血管疾患のリスク増加:便秘による排便時のいきみで腹圧が上昇し血管に負担をかける可能性があります。
• 腸内環境の悪化:腸内に老廃物がたまることで、腸内細菌のバランスが崩れ、全身の健康に影響を与えることがあります。
• 腸閉塞や大腸がんのリスク:特に高齢者では、放置することで深刻な疾患につながることがあります。便が腸を詰まらせてしまい、ひどい場合は穿孔する事があります。
• 精神的ストレス:便秘による不快感や慢性的な腹痛は、生活の質を著しく低下させる原因となります。
便秘を予防・改善するためにできること
慢性便秘を予防し、改善するためには以下の対策が有効です:
• バランスの取れた食事:食物繊維を多く含む野菜や果物を積極的に摂りましょう。
• 適度な運動:運動は腸の動きを活性化させ、排便を促進します。
• 十分な水分摂取:水分不足は便を固くする原因となります。1日1.5~2リットルの水分摂取を心がけましょう。
• 便意を我慢しない:規則的な排便習慣をつけることが重要です。
医師の診察を受けるタイミング
便秘が2週間以上続いている場合や、強い腹痛や血便を伴う場合は、すぐに医師に相談してください。適切な治療を受けることで、早期に改善することが可能です。
当院では、便秘に関するご相談も承っております。慢性的な症状でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。健康な腸を保つことは、全身の健康を守る第一歩です。
慢性便秘が健康に与える影響について - 院長ブログ
2025年1月18日医療について