膠原病でみられる自己抗体 (表4)

 リウマトイド因子はIgGのFc部分に対する自己抗体である.RAとSjoegren症候群で高率(80%)にみられるが,PSS,SLEなどでもみられる.抗核抗体はSLEではほぼ100%,Sjoegren症候群(50〜70%),PSS(60〜80%),RA(20〜30%)などでも陽性を呈する.抗DNA抗体のうち,2本鎖DNAに対する抗体(抗ds-DNA抗体)はSLEで特異的に出現し(70%),疾患活動性を反映する.一方,1本鎖DNAに対する抗体(抗ss-DNA抗体)は薬剤起因性ループスやSjoegren症候群などで出現し,疾患特異性はない.抗RNP抗体,抗Sm抗体,抗SS-B抗体,抗Scl-70抗体は,それぞれ混合性結合組織病,SLE,Sjoegren症候群,強皮症に特異的に出現するため,疾患標識抗体とも呼ばれ,診断上有用である.赤血球,血小板,リンパ球などの血液細胞に対する自己抗体もSLEなどで出現する.抗カルジオリピン抗体は抗リン脂質抗体症候群で出現し,梅毒血清反応の生物学的偽陽性反応(BFP)の原因となる.

今日の診療プレミアム Vol.14 DVD-ROM版 (C) IGAKU-SHOIN Tokyoより伊藤伸介(南区医師会)の判断で抜粋