夢から醒めた夢
最終章 
千秋楽を迎えて

2006年12月30日(土)
向かって左側(オレンジ色)が間さん,右側(紫色)が岩沢さん
2006年9月16日に始まったミュージカル「夢から醒めた夢」の名古屋公演も,ついに同年12月24日に千秋楽を迎えました.この日が来ることが分かっていたからこそ,短い期間に頑張って何回も足を運びました.吉沢ピコの今回の夢々.ほんとうに素敵な3ヶ月でした.

さて,12月24日は日曜で快晴.冬でありながら風もない穏やかな小春日和.13時開演でしたので,12時20分に新名古屋ミュージカル劇場に到着したのですが,今まで見たことのないほどの大勢の人が,広々とした劇場前の広場で開場を待っていました.その大勢の人に押されたのかいつもより早い会場となりました.

わたしは仲良くなったカラフルピエロの二人を待ちます.間しのぶさんと岩沢英美さんです.ほんとにフレンドリーなお二人.決しておしゃべりはしません.何を話しかけても身振りでしか答えてくれないのですが,愛嬌満点でした.その後は松本和宣さんらによるタップダンス.それらの様子は動画で保存してありますから,下の写真をクリックして見てください.

さて本日の夢の案内人は北澤裕輔さん.例のセリフで始まります.
♪ 人は誰でも夢見る.覚えているか夕べの.その夢を話してごらんんよ,楽しい夢や,怖い夢,私が配って歩く ♪
千秋楽と言うこともあり,客席は超満員の観客で溢れていましたが,出演者はみな普段と同じ演技.つまり普段から全力を出し切り,これ以上の出来はない状態に仕上がっているだと思います.とどこおりなく劇は最後まで進みました.この日はクリスマス特別カーテンコールもありました.
もちろん終演しても観客の拍手は鳴り止みません.吉沢梨絵さんの登場には一際大きな拍手が巻き起こります.客席からは「ブラボー」の声だけではなく,「ありがとう」と言う大きな声援が何度ともなく送られていました.わたしも思わず「ありがとう」と叫んでしまいました.
最後に,わたしが夢から醒めた夢で一番感動するシーンについてお話します.それは劇の最終シーンです.そこにはピコがマコと入れ替わり,霊界からこの世に戻ってくることができたことを実感する場面があります.神々しい光に照らし出されたピコは,手を合わせて感謝したあと,自分の体を触って自分が実在することを確認します.そして人と人との関わり大切さ,友情の大切さを歌います(♪二人の世界)
♪ みんなの心 ふれあえば 素敵なことが花開く 誰も知らない私たちの夢が 誰も知らない私たちの夢が ♪
しかし,ここで表現されているのは,それだけではないと思います.ピコは霊界からこの世に戻ることができ,生きることができる幸せを実感し,それを訴えようとしているのではないでしょうか.

仕事柄,人の死と言うものが日常的な私です.多くの方々の死と向かい合い学んだことは,「生き生きと今をおろそかにせずに大切に生きること」です.ピコも,夢から醒めた夢の中で経験した出来事を通して,今を生きることができる幸せと大切さを学び,このシーンでそれを表現しているだと思います.

そのようなことを,真っ黒な背景のなか一人だけ照らし出され歌と演技で表現している吉沢梨絵さんの姿に,感動して止まないのです.また四季の方々が表現しようとしている世界に共感を禁じえないのです.
3人の小人ちゃん マリオネット タップダンス