夢から醒めた夢

2006年9月16日(土)
今日から名古屋新ミュージカル劇場で,劇団四季オリジナルミュージカル「夢らか醒めた夢」が始まります.名古屋では2002年2月以来4年ぶりの夢々の登場です.前回に較べてロビーパーフォンスがグレードアップしていると聞いていますが,果たしてどうなっているのでしょう... 今から行って参ります
さあ,夢から醒めた夢の初日を観てきました.キャストは下記の通りでした
ピコ 吉沢梨絵
マコ 花田えりか
マコの母 織笠里佳子
メソ 飯村和也
デビル 川原洋一郎
エンジェル 藤原大輔
ヤクザ 野中万寿夫
暴走族 西尾健治
部長 川地啓友
老人 立岡 晃
老婦人 安田千永子
夢の配達人 味方隆司
まず,開場と同時に始まるロビーパーフォンマンスの充実にびっくり.実際に舞台で演じる俳優さん達によって行われていて,一緒に写真に入ってもらったりできます.普段なかなか近づくことにできない彼らと間近に接することができ,驚きを感じました.この時点から観客は,ミュージカルと言う夢の世界に第一歩を踏み込みます.ひょっとして将来は観客も俳優と一緒になって舞台で演技を楽しめるミュージカルができると良いなと思いました.「キャッツ」には少しそんな要素がありますね
会場前で「老人」役の立岡晃さんと写真に納まる ロビー内ではハモニカと鉄琴に合わせてタップダンスの披露.観客代表も一人加わりました 元気いっぱいにロビーを動き回り,私たちを元気にしてくれる女性ピエロのお二人将来は主演を演じるアクトレスを目指せ!!
さて,吉沢梨絵さんのピコ,普段の彼女のハスキー声が樋口麻美さんのようなやや高いトーンの声に変化.やっぱりピコの声でした.マコとお母さんとの別れのシーンでは,それを見守る吉沢ピコの目にはうるうると涙が・・・・ 最後の「二人の世界」独唱では,一番最後の全音符の発声が涙で詰まってか伸びきらず,幕となりました.初日ということでカーテンコールは何回あったのでしょうか.10分くらいつづいた感じです.会場からは割れんばかりの拍手で,最後は観客全員によるスタンディングオベーションでした
立岡晃演じる老人にはおおらかさを大いに感じ,大好きになりました.藤原大輔によるエンジェルの明るいキャラクターが印象的.それとわたしの大好きなもう一人のキャラはヤクザ(笑) 彼の歌う「煉獄のおいらたち〜ヤクザ」は本当に笑わせてくれます
物語の骨格にあるのは,よい行いをしたものは死後の世界では光の国(天国)に行くことができる,悪と全善の中間にいたものは霊界空港で修行を積み,霊界審議会の恩赦が出れば光の国に行ける.そして悪行に明け暮れたものは初めから地獄に堕ちる.この3者の中で,自分はどれになっているのかの間のなかで,揺れ動く心理が中心になっています
そこにピコが,マコから預かった白いパスポートをすり返られてしまい,ピコが地獄に行くことになるかもしれないと言う騒動が挿入され,このミュージカルの中心的物語になっています.私にとっての夢から醒めた夢の魅力は,ピコを演じるアクトレスの歌と踊りに集約されます
音楽作曲はレコード大賞受賞作曲家である三木たかし.異国の丘や李香蘭,南十字星など多数のミュージカルの作曲を手がけるベテラン.劇団四季の演技と演出にぴったりの素晴しいナンバーがそろいます
見終わったあと,最高にハッピーになれるミュージカルのひとつとして,多くの人にお勧めしたいです
後日談
ある日,夜も更けていたのですが,ひょっとして出演者の方にお会いできないかなと思いながら,夕食を終えてからふと新名古屋ミュージカル劇場の方に散歩に出かけました.奇跡的なことって起きることがあるのですね,ピコを演じている吉沢梨絵さんにお会いすることができたのです.偶然もっていた本の裏表紙にサインをお願いしましたら,「ハイ」とお気軽に下さいました.土曜の夜のことでした

昼夜2公演のあとの大変お疲れの時間帯にも関わらず,ファンのためにサインをしてくださった吉沢さん,ありがとうございました.素顔の吉沢さんはピコと同様,やさしく素敵な方でした

夢から醒めた夢の魅力2